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How to enjoy the Deal's Wheels --PART. 2

VAN


Revell 1/25 VAN BOX art Revellのオリジナル Deal's Wheelsの中でおそらく最高傑作のキット。 最もDaveのイラストと似ているだけでなく、部品点数、採用されたフィーチャー、商品全体のユーモアのセンス。 なぜか、この一台だけが傑出している。 左の写真は95年頃、再販されたときに入手したもの。 パーツ状態で写真を撮るのを忘れたが、チョコレート色といえば聞こえは良いが、なんとも言えない変な茶色でモールドされており、無塗装ではがっくり来ること間違い無しのキット。 Revellの営業もさすがに、これは良くないと思ったのか、最近OLD SCHOOLで復刻されたものは成型色が黄色になった。 

Revell 1/25 VAN Revell 1/25 VAN 写真では判りにくいかもしれないが、ボディをカッパーとアンバーのツートーンにしてみた。 インストのイラストではピースマークだったフロントエンブレム。 何故かボックアートも製品もスリーポインテッドスターになっている。 これは商標的に大丈夫なの?…と、いらん心配をしてみたりして。 見ての通りワーゲンのタイプ2バスをモチーフにしたワンボックスカーなのだが、前後輪の直径差から来る前のめりのシルエットが不思議な躍動感を生んでいる。 ワンボックスカー独特の固まり感があり、さらに小さな羽根みたいに飛び出たミラーと、高いアンテナのせいで、大きな存在感がある。 作っていて気がついたのだが、ヘッドライトがBUG BOMBと同じパーツ。 オーバル状のレンズをBUG BOMBは縦に使い、VANは横にすることで、同じパーツで違う表情を作っている。 

Revell 1/25 VAN Revell 1/25 VAN ヘッドライトのレンズパーツを他のキットと共通化することで金型代のコストを削減している一方で、このキット専用の透明パーツもある。 これは、右のエンジンを覗き込むためのルーペ。 並列4気筒の小さなエンジンが別パーツで用意され、その左右にキャブレターもある。 もちろん、付属のルーペではよく見えないのだが。 ただのプラスティック部品なので、像が歪むのだ。

Revell 1/25 VAN 例によって不細工なおっさんのフィギュアが付属する。 彼はVAN MAN.  BOXアートの様に窓から腕を突き出し指をVの字にして、ホットッドックを2本注文しているシーンを再現してほしかったところだが、キットではしっかり両手でハンドルを握っている。 前述のルーペの様なへんなサービスがある一方で、なんか痒いところに手がとどかないのが、RevellのDeal's Wheelsシリーズなのだ。


Stinkray


1/25 Stinkray これを作るあたりになると、もうDeal's Wheelのイラストとキットは別のものみたいな、ある種諦めが付いており、ボックスアートとキットが似てなくても、特にどうも思わないみたいな状況になっていた。 でも、このボックスアート、最高にかっこいいよね。 こんなモデルが手に入ったら…。

C3コルベットをモチーフとしたSTINKRAYには米国版と日本版で違いがあり、日本発売版は綺麗な藤色の成型色にウインドゥパーツがオレンジらしい。 日本版も持っていたのだけど、「オリジナルの米国版があるからいいや」と金が無い時に売ってしまっていた。 今思うと失敗だったかもと思うが、別に2台作りたいようなキットでもないので、良いかな。

1/25 Stinkray TIREBIRD等とは違って、パーツの合いは大変良く、ボディーの形を出すのに苦労はしない。 米国版は成型色がフレークの入ったパープルで、これはこれで面白い色なので生かしたかったのだが、1/25としてはフレークの粒子が粗すぎるので、やはり全塗装で色をのせてしまうことにした。 

Revell 1/25 stinkray BOMB Revell 1/25 stinkray BOMB なんの苦労も無く、あっさり完成。 454キュービックインチのV8エンジンはZzzzzz28と同じパーツ。 ここでもコストダウン。 しかし、このエンジンの造形がものすごくダサいのだ。 エアインレットの上面にイラストには無いでこぼこの溝があり、内部はメッキが廻ってないのでプラスチックの地の色がみえてしまっている(ので、つや消し黒で塗った)。 イラストにあるスロットルバルブのフラップなんてもちろん再現されてない。 70年では、絵の立体化にあたって拾うべき線はどれか? などと深く考える余裕もなかったのかもしれない。 そのくせ、エキゾーストは勝手にデザイン変えちゃって、オリジナルのにしたりしてるんだよね…。 例によって厚みが足りないのでペッチャンコ。 盛り上がったフェンダーのラインが本当にエイみたい。 でもエイはStingrayなんだ。

おまけ
Revell 1/25 stinkray 左のStink rayが描かれた黄色い紙は、当時のグンゼ産業の封筒。 A4の紙が余裕で入るくらいの大きさ。 Stink Rayのインストのドローイングが大判で写されている。 "ハフ" ハーフナードと彼のスティンクレイ。 この後、スティンクレイは彼を乗せないまま坂を転がり下っていく。

実際にこの封筒が使用されたのか、販売店向けに作られたものなのかは判らないが、封筒のフラップ部分には「グンゼ産業(株)レベル部」と緑色の文字が入っている。 後のホビー部ではなく、このころはレベル部って言ってたんだね。 これはポリスティルのGO BUG同様、私の弟のコレクション。

Revell 1/25 stinkray

次のチャプターでは、いよいよ21世紀のDeel's Wheelsが登場するよ!

a New arrival. "The Coupe From Riverside"


70年の最初のリリースから40年の時を経て、今年(2011)新しいDeal's Wheelsがリリースされることになった。 Deal's WheelsがRevellの登録商標なら、正式にはDeal's Wheelsでは無いだろうが、今は亡きDave Dealのイラストを1/25と言うDeal's Wheelsのフォーマットを踏襲してのモデル化なのだから、少なくともその正統な後継者と言えるだろう。

このモデルをリリースするのはモーターサイコと言う新しいブランド。 ブランドと言っても実態は元ホビダス編集長の山田剛久氏が一人でやっていると思われる。 山田氏はモデルカーズやスピード☆キング!でDeal's Wheelsの記事を執筆した人物だ。 そう。 このモデルは日本からリリースされるのだ。 8月のお盆休みのクソ暑い午後。 ネットでこのアイテムのリリースを知った私は迷わず予約した。

それから2ヶ月間、山田氏のブログでプロダクトの進捗状況等を見ながら、発売されるのを今や遅しと待っていたが、10月13日。 ついに我が家にクーペがやって来た。 川沿いの街から。 ウソ。 本当は埼玉の京葉流通倉庫から。

CHEETAHS ALWAYS WIN


Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE まずはインストを熟読する。 例によって60年代の少年の枕元からドリームキャッチャーで捕獲してきたかの様なショートストーリーが載っている。 チー…じゃない、リバーサイドから来たクーペの活躍物語はぜひ商品をお買い上げの上、お楽しみください。

さて、キットを早速仮組みしてみたのが左の写真。 見ての通りのレジンキットなのだが、キット到着時には既に湯口の処理等はほぼしてある状態なので、部品を積み木みたいに重ねるだけで左の状態になる。 レジンキットと言っても、ワンフェスで売ってうようなガレージキットではなく、一応マスプロ製品なので業者抜きである。 表面に気泡は無くなんの苦労も無く作れそうだ。 一日目は離型剤落としにドブ漬け→超音波洗浄器風呂の洗浄コンボ。

Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE 二日目は足付けに#600→#800で表面を磨き、サーフェーサーを吹く。

3日目の土曜からは本格的な塗装フェーズに入り、4日目の日曜が終わる頃には左の写真くらいまで出来ていた。 我乍ら物凄い集中力。 ま、このキット、マスキング作業みたいなことが殆ど必要無いので天気さえ問題なければ、コレくらいはすぐ出来るのだ。

この後、デカールを貼って、クリアを吹いて、研ぎだして完成である。 もしかして、このアーティクルを読んだ後、このキットを作る方がおられるかもしれないので、Tipsを少々。

デカールはシルクスクリーン印刷の素晴らしい物が付属する。 が、いささか硬いので、サイドのゼッケンを貼る時に少々苦労することになるかもしれない。 サイドのゼッケンを貼る前に"CHEETAHS ALWAYS WIN"のデカールを貼ること。 この"CHEETAHS"が定着した後で、このデカールとの相対的な位置関係でサイドのゼッケンの位置を決める。 位置が決まったら、沸騰したお湯に浸して作った蒸しタオルをゼッケンに押し付ける。 この時火傷をしないようにゴム手袋等を装着すると良い。 熱っつ熱つの蒸しタオルを押し付けることでデカールはボディの3次曲面に造作もなく馴染む。 いっきにグワッとデカール全体にタオルを押し付けるのがコツである。

ヘッドライトにあたる部分につけるメタルパーツは色を塗るよりリューターでポリッシュした方が良いように思われる。 実はこのパーツはヘッドライトでは無くヘッドライトホールを埋めるカバーなのだ。 リアのリフレクター?はモールドを凹状に削ってφ3.5のレンズパーツを入れてやると実感が出る。

ホイールリムにハブを嵌め込む方法は、リムにハブを押し込むの出は無く、まずハブを平らな場所に起き、リムをそこに被せるように重ね、リムをとんと押してやると簡単に嵌められる。

Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE そして5日目に出来上がったのがコレである。 自分で言うのもなんだが、メーカー完成見本にかなり近い出来栄えではないだろうか。

そして見て欲しい、このプロポーションを。 これこそがDave DealのCar-Toonの立体物として我々が夢に描いたものではないだろうか? 

有難う山田さん。 ボクノユメハカナッタヨ……ガクッ。

(早速生き返って)…でもねぇ、不満が全く無いのかと言えば、そ〜言うわけでもないんだよね。 まず、車種。 The Coupe From Riversideことチータ・リバーサイド。 チータと言えばランボルギニーの世代には、あえてこのクルマを選ぶ意図がぴんと来ない。
Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE 実際の所、山田さんがこの車種を選んだ理由は、このアーティクルの中に何度か登場しているスピード☆キング!を読めばなんとなく判るのだけど、スロットカーブームを知らない世代にはCOXに対する憧れがまず無いし、スネークイーターになれなかったチータへの郷愁も無いんだよね。 だから本当はどーせやるなら、これよりもやるべきクルマはあたんじゃないか…そう思ってしまうわけですよ。  

そして最も残念な点は、このプロダクトの経験を生かした次のアイテムがおそらく無いってことなんだよね。 こればっかりはDave Deal亡き今、仕方が無いことなんだけど。 これを作った後でRevellのキットがリファインされたらなぁ…とか、有り得ない夢を見てしまうわけですよ。
Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE
Deals Wheelsファンとして、もう少しブツクサ言わせてもらうと、フィギュアが少々端正すぎるよね。 Big Deal自身をイメージしたデザインなんだろうけど、鼻にイボをつけるとか、もうすこしDeals Wheelsらしいブサイクな感じが欲しかった。 あと、キャブレターのエアファンネル。 Daveの描いてくれたイラストにはラッパみたいなエアファンネルがついてるけど、キットには無くて、この部分はCOXのスロットカーに似せてある。 真鍮挽き物のエアファンネルとかアフターパーツで出したら良いんじゃないかなぁ…売れないか。 私は買うけどね。 あ、そうだオプションデカールを出すのも手だよね。 36以外のゼッケンを作れるベースと数字とか、いかにもDave Dealが描きそうなパロディの商標ロゴ。 楕円の中にHELLってかいてあるヘルメット用のロゴとかそーゆーやつね。 これも売れないか。 私は買うけどね。

Revell 1/25 COUPE FROM RIVERSIDE

さて、THE COUPE FROM RIVERSIDEの完成で、私のDeal's Wheelsへの思いも一つの決着を見た気がする。 上の写真を見て欲しい。 もし、このパッケージをヒトからもらって中から、こんなモデルが出てきたらDeal'sファンならおしっこちびる程嬉しいだろう。 ま、実際にはそんなこと起きないから、自分の作ったやつを眺めてニタニタするだけなんだけどね。
このキットは限定100セットとのことなので、興味をもたれた方は急いだほうが良いだろう。
御購入はこちらから[C]
また、このプロダクトの生みの親の一人である山田剛久氏のブログはこちら[C]
 
それじゃ、おやすみぃ! (2011.10.20)

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