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Talking about VF-0S vs SV-51γ


3ヶ月間に渡って作ってきたVF-0SとSV-51γ。 ここに両機とも一応の完成を見たので、この二つのキットについて簡単に纏めて見たいと思います。 今回は写真のサイズをいつもより大きめ(800*600)にしてみました。 その分アラも見えてしまいますが、作品の完成度についてより正直にお見せするということでお楽しみいただければ幸いです。
              
VF-0S FAST PACK 非装備

SV-51γ Port side

VF-0S FAST PACK

SV-51γ back view

VF-0S under view

SV-51γ under view

VF-0S front fuselage up

SV-51γ wing lip

VF-0S front fuselage under

SV-51γ front gear up

VF-0S

SV-51γ main gear up

VF-0S

SV-51γ front view
A: 久しぶりにHow to makeの上に、一気にネタ二つ追加で大変だったね。
B: 一応このサイトのメインコンテンツだから・・・・それなりにがんばらないと。 前回バトロイドでやって、1年半ぶりくらいになるのかな。 最初のVF-1からだと2年半くらいたってるし・・・それくらい時間が経つと、自分でも気付かないうちに、作り方が変わってたりするんだよね。
A: 今回久しぶりの完全新規金型の製品が二つ続いたわけだけど・・・・
B: 以前YF-19とYF-21が続けて出たときと状況は似ていたね。 ただYF-19と21のときは製品リリースのスパンが半年くらいあったけど、今回は1ヶ月ちょっとで出てしまって、正に連続攻撃。 でも、実態はVF-0Sの発売が遅れて結果としてそーなったという感じだと思う。 VF-0Sが遅れたのは1/48のAV-8Bハリアーの遅れがそのままシフトした形で、VF-0Sも本来ならもう少し調整されてから発売するべきだったんだろうけど、営業サイドの問題とかもあって、これ以上遅らせるワケにもいかず・・・って感じなんじゃないかと。
A: そういうスケジュール調整の失敗が実際に製品に見えている?
B: 残念ながら。 機首パーツの左サイドにモールドがガタガタの部分があったり、胴体パーツに金型の磨きが足りない部分があったり・・・。 ユーザーサイドでどうにもならない部分じゃないけど、機首パーツは製品の顔だけに、ここは印象を損なってしまって残念。 決してVF-0Sが悪いキットって言っているワケじゃ無いよ。 むしろ素晴らしいキットだけに、そーいうわずかなツメの甘さが残念でならないわけよ。
A: SV-51の方は?
B: こちらはスケジュール通りに出たんじゃないかな? ハセガワスタンダードな出来と言っていいと思う。 後、なんといっても、SV-51のカタチってモデル化されてはじめて判った。 へぇ〜こんなカタチなのかぁ・・・って。 OVAの画面の中ではものすごい勢いで動いているし、だいたい早朝とか夜とかのシーンが多いからSV-51の全体形の把握が単に画面見てるだけでは出来ない。
A: それじゃ、それぞれのキットについて詳しく語ってもらえる? まずはVF-0Sから
B: VF-0は基本的にVF-1と機体構成が同じだから、ハセガワマクロスシリーズの進化が良く見える。 イモ付けの垂直尾翼とか、必要以上にパーツがバラバラの脚周りとか、そーいうVF-1にあったとっつき難さみたいなものが、かなりの部分で解消されている。 ハセガワマクロスシリーズの入門用にすごく良いキットなんじゃないかな。 単に作りやすいってだけならYF-21って選択もあるけど、良いところも悪いところも含めて、このシリーズの真髄みたいなものが見えるのはVF-0でありVF-1だと思うから。
A: まぁ確かにあの機体全体を走りまくるモールドとか、貼っても貼っても終わらないNO STEPを楽しめるのは・・・。
B: VF-0とVF-1・・・それだけじゃなくてね、塗装、組み立て、仕上げに到る全てのフェーズで、このシリーズの性格みたいなものを感じ取れると思うんだよね。 そういうワケでVF-0はぜひ作ってみて欲しいキットなんだ。 だからHow to makeもかなり力を入れて作ったつもり。
A: SV-51の方はわりとサクッと出来た?
B: 作りにくくて頭に来るようなところは無い、と言うより接合線がなるべく表に出ないような配慮が各所にあって、とっても作りやすい。 しかし設定どおりのカラーリングにしようとすると、結構マスキングが大変。 でも、いろんなマスキングパターンの実践的な練習になるから、作れば確実に経験値が上がると思う。 いきなりメイヴ雪風みたいな機体に挑戦する前に、一度このくらいのを通っておけば・・・・って感じ。 後は、何せ機体がデカイから胴体と主翼がくっついた後の取り回しが大変。 どれくらいデカイかと言うと、ウチは扉つきの本棚に完成した機体を飾っているんだけど、VF-1なら余裕で3機駐機できる棚にSV-51は一機しか入らない。 で、撮影の為に、そのドデカイSV-51を、そーっと持って移動させたりするんだけど、主翼の下にいろいろぶらさげてるでしょ。 あれがちょっとしたショックですぐポロッと落ちるんだよね。 機体のデザイン上、パイロンの接合面積を稼ぎ様がないから仕方が無いとは言え・・・・この点はストレスになる。 さわらなきゃ済むって話しだけどさ。 
A: VF-0とSV-51は割と性格の違うキット?
B: 両方ともハセガワスタンダードで、安心して作れるキットだけど、確かに少しテイストが違うキットではある。 脚周りの設計に特に特徴がでてるんだけど、VF-0はYF-19の設計者がSV-51はYF-21の設計者がやったのかなと思う。 だいたい150個からあるパーツの設計を何人でやるのかはわからないけど、中心になってるヒトと製品の対応はそーいうことだろうと思う。 あと、デカールの質が両キットで明らかに違う気がする。 ファーストロットだけかもしれないけどVF-0のデカールはあまり良い印象じゃなかったんだよね。 デカール自体に腰がなくて、コーションマークでもピンセットで端の方を摘んでしまうと、ヘロッと折れたりした。 だからVF-0のデカールに関してはちょっとどうしたのかな?と思った。 SV-51の方は今までのマクロスキットと何等変わらない品質に戻っていて扱いやすかった。
A: VF-0もSV-51も2機ずつ作っているよね。 あれは何で?
B: 今回の2機に限らず、How toのコンテンツに取り上げる機体は複数機作っているよ。 一回作っただけだと、どこが取り上げるべき点かはっきりしないんだよね。 ハセガワのキットって基本的にデキが良いから、さらっと作っちゃうと、さらっと出来上がってしまう。 2機同時にやると、ひっかかるところはストレスが2倍になるから、ここはおそらく皆ひかかるだろうと、予想できる。 だから、ストレスを感じたところこそHow toみたいなコンテンツで取り上げる方向でいけば、だいたい需要に見合った内容になるんじゃないだろうかと思っているんだけど・・・どうだろうか? あと、完成までの段取りに複数の通り道があるけど、少なくとも2通りは試せるわけで、自分が試した中で、結果として、よりスマートだと思えた方法を紹介するように出来る。
A: そのあたりの試行錯誤の道のりは日記に書いてあるよね・・・・
B: そう。 日記の方にはこーやったら上手くいかなかった・・・ってのをなるべく書くようにしている。
A: 裏How toだ・・・
B: そうとも言える。 でもそーいう情報も意味はある。 まぁ日記は何よりモチベーション維持にとっても役立つんだよね。 なんだかんだ言っても一応完成までは持っていけてるわけだから。 コレも日記を見に来てくれる皆さんのおかげ。 平日は120前後で週末は180-200アクセスくらいになる。 うちみたいに相互リンクを基本的にやってないサイトは、Googleとかのサーチエンジンでは余程特殊なキーワードで検索されない限り、上位になりにくいのね。 それでもそれだけのアクセスがあるというのは、かなりの励みになるよ。
A: ¥3,000のキットで一ヶ月ひぱっれるもんね。 プラモならでは・・・・
B: あはは。 そう。 でも、サラリーマンが家で模型作ったらだいたいそれくらいのペースになるんじゃないかな。 あと、「今日はやる気がしなかったから」「今日は雨が降ったから」って具合に、作業しない日も当然あるわけだし。 毎日、日記のネタにして、最後はHow toみたいなコンテンツにまとめてコストは一日わずか¥100。 結構リーズナブルな値段で楽しんでる。 この楽しんでいる感じが読むヒトに伝わったらいいと思うけど・・・。
A: 現実には苦行に見えている・・・。
B: まぁ実際、作業が自分の思い描いた結果にならなかったときとかは、苦行になったりすることもあるんだけどね。 そーいうシーンもあってこそ、ゴールが嬉しいわけだしね。 そのあたりの心の振幅はモデラーなら誰でも経験するんじゃないだろうか。
A: じゃ、今後のこのシリーズに望む事は?
B: OVAマクロス・ゼロからの商品化ではVF-0Dは間違い無く出ると思うけど、OVAが終了した後どんな展開にするかだよね。 基本的には初代に戻って、デストロイドやマクロス要塞艦をやって欲しいんだけどね。 マクロスシリーズでマクロスが無いんじゃ締まらないし。 あとオプションデカールなんだけど、もうちょっと使い道のあるオプションデカールを出して欲しいんだ。 丸一マークやコーション類が余白のほとんどないカルトグラフの印刷で、びっしり入っている奴とかあったら、絶対買うけどね。 キット付属の物のリプレース用途としても売れると思うし、”NO STEP”なんかは初心者は完成までに足りなくなったりすると思うんだよね。 正直3種類くらいある現行のオプションデカールは変なデザインのばっかりだし、あのデカールを使いたからキットを買おうという気持ちにはならない。 例えばプラッツ(NBM21)がF2用のコーションデカールをカルトグラフの印刷で出してる。 これは¥1800するけど、このデカールが使いたいからハセの48F-2を買おうって気持ちになるんだよね。 だから安易に雑誌作例の再現の為のデカールじゃなくて、もっと作品の完成度を上げる為のマテリアルとしてのデカールやエッチングパーツを出して欲しい。
A: 基本的にハセガワ万歳のサイトだと思ってたけど、今回は辛口だね。
B: エンドユーザーだからさ、社内の事情とか営業の事情とか全く知らないので、好きなことが言える。 もう、ハセガワマクロスシリーズってちゃんと軌道にのってる様に見えるから、これは良いとか、ここは悪いとかはっきり言って大丈夫な状況になったと思うんだ。 兎に角、我々エンドユーザーにとっては、今後もこのシリーズが続くことが一番なんで、少しでもユーザーの声をすくい上げて、今後の製品開発に繋げて欲しい。 付き合えるだけ付き合うからさ。
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